2009年度、全部で4回の『夢が広がる体験ツアー』を実施しました。高校生、専門学校生、大学生、合わせて総勢50名の学生が参加しました。全4回のうちの2回についてレポートを掲載します。




 【第1回】 2009年11月28日(土)  株式会社マテリアル
所在地 : 大田区
業種 : アルミ材料販売・マシニング加工
参加学生 : 専門学校生22名
体験レポート : こちら
紹介記事 : 中小企業の魅力 【株式会社 マテリアル】


 【第2回】 2009年12月17日(木)  千代田第一工業株式会社
所在地 : 狛江市
業種 : 表面処理
参加学生 : 大学生9名
紹介記事 : 匠TV 【千代田第一工業株式会社】


 【第3回】 2009年12月19日(土)  大和合金株式会社 /三芳合金工業株式会社
所在地 : 板橋区 / 埼玉県入間郡三芳町
業種 : 銅合金
参加学生 : 高校生10名
体験レポート : こちら
紹介記事 : 世界に通用する技術 【三芳合金工業株式会社】


 【第4回】 2009年12月26日(土)  株式会社浜野製作所
所在地 : 墨田区
業種 : レーザー・プレス加工
参加学生 : 高校生9名
紹介記事 : 世界に通用する技術 【株式会社浜野製作所】



株式会社マテリアル (東京都大田区)
設立年月 1992年7月 売上高 9億2千万(平成20年度)
従業員数 37名 電話番号 03-3733-3915
代表者 細貝 純一 所在地 東京都大田区南六郷3-22-11
資本金 2,001万円 URL http://www.material-web.net/
紹介記事 中小企業の魅力
株式会社 マテリアル

11月末の冬の東京。
気温は低いがやる気の高い、熱いイベントが実施された

参加する学生たちの母校・日本工学院に集合

澄み渡った青い空、凛としている冷たい空気……。東京の朝、11月末の冬の空のした、若者が集った。彼らは、日本工学院という専門学校生、20人の有志たち。将来、東京を支えるモノづくり企業の一員になり、東京を、いや、日本を支えていきたいというやる気に満ち満ちている。


そんな彼らが今回参加したのは、学生たちが実際に企業を訪問し、会社見学はもちろん、企業の社長や社員の方々と直接ディスカッションや質疑応答が行える『夢が広がる体験ツアー』。


「モノづくり企業で働いている先輩方を実際に見られるのが楽しみ」「現場の方々にぜひいろいろ聞いてみたい」と、参加した学生たちは一様に話した。就職活動等で企業訪問、OB・OG訪問をできることがあるが、それでも実際に先輩方が働いている現場に足を踏み入れることもあまりできない。それに、OB・OG訪問は貴重な時間を先輩にいただくため、あまり深い話を聞くことはなかなか難しい。


しかし、今回のような『夢が広がる体験ツアー』は、あらかじめ学生訪問を受け入れてくれる企業側と綿密に打ち合わせを行い、会社見学のみならず、社長等経営トップの方々から話が聞けたり、経営トップに加え、現場のスタッフからも直接質疑応答ができるというのは、貴重な体験ということだけでなく、話を聞く学生たちにとってもとても刺激的な体験となることは間違いない。

アルミ加工では定評のある(株)マテリアルを訪問。

出発前に今回の注意事項が各学生たちに説明される。


そして説明が終わり、いざ出発。マイクロバスに乗り込んでいく。バスで移動して30分弱。今回の目的に到着した。


訪問したのは、東京・大田区にある株式会社マテリアル。アルミ材料を主軸に加工等を行う企業で、技術には高い評判を持っている。文字通り、東京を支えるモノづくり企業の代表といっても過言ではない。


「おはようございます。今日は株式会社マテリアルに来てくれてありがとう!」と細貝社長の元気な一声。思わず、学生たちも大きな声で挨拶をする。やはり、コミュニケーションの基本だと、改めて認識させられた。

今回の体験ツアーを快く受け入れてくれたマテリアル社。アルミ加工において定評のある会社だ。

細貝社長から、まずはマテリアル者の概要やモノづくり企業で働くことについて話があった。



まずは、細貝社長から、「はじめはアルミなどの調達から妻と二人で始めた」という株式会社マテリアルの設立の経緯や、初めて掘削機を購入したときのエピソード、そして、いま会社が取り組んでいることや目指していることなどが話された。


聞いているみんなの目は真剣そのもの。マテリアル社の事業内容が魅力的なのはもちろんだが、それ以上に細貝社長のキャラクターに惹かれているようだった。


ひと通り、細貝社長からの説明が終わると、いよいよ工場見学の時間。マテリアル者の現場は、いわゆる“工場”のイメージはなく、とても清潔感がある。その点でも学生たちは、第一〜第三まで工場が分かれていて、それぞれ受け持つ内容が違っている。今回は、そのうち、第一・第二工場を見学させてくれた。


マテリアル社で取り扱う材料などの説明。

第二工場にて、完成品や試作品を見せてもらう。やはり、授業とは違う。


約60分の工場見学を終え、再びマテリアル社本社に戻る。次は、20人が二組にわかれ、細貝社長や社員の坂本さんとディスカッション&質疑応答。工場を見学した後なので、より具体的なやり取りができることがねらいだ。「夢が広がる体験ツアー」の目玉企画の一つ。これは決してOB・OG訪問や普通の就職活動では体験できないことだ。学生たちもそのことを理解しているからか、積極的に質問をする。約40分と少々短めではあったが、活気あふれる有意義な時間となったことは、学生たちの満足げな表情からよく分かった。

職場見学を終えて、学生たちからは具体的な質問が。細貝社長は熱意を持って回答。


現場で働く社員を代表して、坂本さんが質問に回答。現場ならではの楽しさなどを話してくれた。


『夢が広がる体験ツアー』 第二部は、発表会

午前中のマテリアル社の企業訪問を終え、再びバスに乗り、午後からは都内の会議室に移動。企業訪問をした感想やまとめなど、振り返りを全員で行った。


まずは、20人を半分にチームを分け、マテリアル社のどういうところに共感したか、イメージしていたモノづくり企業と、実際に訪問したのではどう違ったなど、学生たちは頭の整理を含め、チーム内で発表したり話し合っていく。やはり、実際にモノづくり企業を目の当たりにしたか、そうでないかの差は大きい。「とても前向きな細貝社長の考え方に共感した」「好きなことを仕事にすることは幸せだと改めて実感した」など、学生たちは、よりモノづくり企業に対するイメージを具体化できるようになった。その中でも訪問したマテリアル社に好感を持ち、特に細貝社長のキャラクターに興味を持 った学生が多かった。

二手に分かれて、学生たちがディスカッション。

意外といっては失礼だが、職場見学をして感じたこと、思ったことなどが活発に議論された。


感じたこと、感想を付せんに書き込む。


いよいよクライマックス。より、みんなの顔も引き締まる

10人ずつ2グループに分かれ、それぞれ話し合ったところで、模造紙でマトリクス図をつくり、まとめていく。そしてそれが終わった時点でみんなの前に立ち、感想を述べる。『夢が広がる体験ツアー』もいよいよクライマックスだ。

みんなの感じたこと、感想を書いた付せんを模造紙に貼り付ける。

そうすることでマトリクス図が完成し、みんなの考えをまとめることができる。


今回、第1回目となった『夢が広がる体験ツアー』。参加してくれた20人の学生たちの笑顔を見ても、充実度が伝わってきた。また、今回ご協力いただいたマテリアル社の細貝社長も社員にとっても勉強になったとお話いただいた。このような良い関係が構築でき、そしてツアーに参加してくれた学生たちの中から、この経験を活かし、近い将来、東京のモノづくり産業で一人でも多く活躍してくれることが期待される。

マテリアル社の細貝社長、坂本さんを中心に、20人の学生たちと記念写真。撮影時にもっともハイテンションだったのが、細貝社長でした!ご協力ありがとうございました♪

『夢が広がる体験ツアー』に参加した学生一人ひとりに、参加認定証を授与。

充実度満点の表情。


TOPへ戻る


三芳合金工業株式会社 (埼玉県入間郡)
設立年月 1963年9月 売上高 34億7千万(2008年9月期)
従業員数 75名 電話番号 049-258-3381
代表者 萩野 重雄 所在地 埼玉県入間郡三芳町上富508
資本金 5,250万円 URL http://www.yamatogokin.co.jp/
紹介記事 世界に通用する技術
三芳合金工業株式会社

師走の12月。
モノづくりの現場に真っ先に出向き、少しでもモノづくりに触れてみたいという元気旺盛な高校生たちの『夢が広がる体験ツアー』が始まる。


今回、お世話になる企業は、特殊銅合金材料の業界でシェアを伸ばし、環境や健康に配慮した新素材の開発・実用化にも成功、1953年設立以来、特殊銅合金ひと筋の企業である三芳合金工業株式会社だ。

一環生産設備を有する三芳合金工業株式会社

平成21年12月19日土曜日、朝10時に三芳合金工業株式会社に到着する。 高校生たちは早速、食堂でオリエンテーションに望んだ。 萩野常務取締役からのご挨拶に「おはようございます!」と高校生たちも元気に答えた。



会社概要等について約30分のオリエンテーション終了後、先輩社員の案内により、いよいよモノづくりの現場である工場に足を運ぶ。




三芳合金工業での銅合金の製造は、大手企業であっても製造工程の一部しか自社工場で行えないことが多いのだが、三芳合金工業では溶解から鍛造・押出・熱処理・機械加工までの一貫生産設備を有しているのが特徴だそうだ。 生産設備とノウハウがすべて社内にあることで、素材の開発から製造・製品 までを一貫して行え、品質の維持、小ロットや短納期の受注なども柔軟に対応が可能としている。


工場での見学について高校生たちは、「金属が高温でドロドロ状になっているのを見て感動した」「全部『人』の手作り!」「工場のイメージが変わった」など様々な感想が出た。やはり、実際にモノづくりの現場に行くと高校生たちのモチベーションもあがり、興味津々の様子だ。


下請け会社が日本を、世界を支えている

午後は、高校生たちと三芳合金工業の先輩社員の方との座談会、2グループに分かれてのふりかえりワークショップが行われた。 ふりかえりワークショップで出た高校生たちの感想は「下請け会社が日本を、世界を支えている」「ものづくり私も関わりたい」「工学部に行きたいと思っている」などが述べられ、感想の内容から高校生たちがツアーに参加したことの収穫があったことが伺える。 『夢が広がる体験ツアー』に参加した若者たちが近い将来、モノづくり産業や製造業分野で活躍している姿が期待される。