午前8時30分、今回のツアーに参加する学生たちが品川駅に集合した。マイクロバスに乗り込み、畠山鐵工所のある京浜島へと向かう。今回は都内の大学生12名が参加。
移動中にツアーの趣旨やスケジュールなどの説明が行われ、9時30分、畠山鐵工所に到着。
畠山鐵工所は鍛造・熱処理を専門とした鉄鋼加工の企業。到着してすぐに目に飛び込んでくる、インゴットと呼ばれる大きな鉄の塊に誰しも目を奪われる。
まずはオリエンテーション。社内の会議室で畠山社長から会社について説明がはじまる。畠山社長のお話はとても分かりやすくて面白く、そしてかなりレベルの高い内容も含まれる。興味深い内容に学生達も真剣に話に聞き入る。
会社の沿革から事業内容、さらには今後の展望や環境、エネルギー問題のことまで詳しく語っていただいた。
オリエンテーションが終わり、いよいよ社内を見学。ヘルメットと軍手が手渡され、工場内での注意事項が告げられる。学生たちの期待感も高まる。
一行は二手に分かれて工場内を見学。社長自らを案内、説明していただく。まずは外に置かれている原料となる巨大な鉄の塊についてお話いただく。16トンや20トンもの鉄塊の重量感と迫力に早くも圧倒される一行。
次はいよいよ工場内。まずは750トンのプレスによる鍛造の作業風景を見学。大型の作業車が真っ赤に灼けた鉄塊を持って縦横無尽に動きまわる。プレスの迫力と熱気、みるみる形が変わってゆく鉄塊に衝撃を受け言葉を失い立ち尽くす学生達。
そして2000トンプレスの作業場へ。こちらではプレスしている鉄塊の周りで燃えカスを掃除する作業者の方が。まさに男の作業場といった光景にまたもや立ち尽くす一行。普段の生活では滅多に生で見ることの出来ない貴重な光景である。その後は完成形の製品群と品質管理の作業場も見学させていただいた。
工場の見学を終えた後、一行は近くの勤労会館へ移動。畠山社長と三人の社員の方たちとの座談会がスタート。
二つのテーブルに社員お二人ずつ座っていただき、お話を伺う。畠山社長も社員の方々もとてもお話が面白くてわかりやすく、学生達も真剣に話を聞く。「どんな学生生活を過ごしてきましたか?」「仕事のやりがいは?」といった質問から、「就職活動のコツは?」「今後の日本の企業はどうなる?」といった幅広い質問が繰り広げられた。
昼休み、社員の方々と話しながら昼食を取り、テーブルを交代してまた座談会。学生達は真剣にメモを取ったり、大笑いしたり、非常に有意義な時間を過ごしているように見えた。
座談会を終え、ここで社員の方々とはお別れ。これから学生達は本日のふりかえりワークショップを行う。
まずは学生たちが今回の会社訪問、工場見学で感じたこと、気づいたことを各自一つづつ付箋に書いていく。そして出た意見を集めて分類し、それを皆で見返してみる。数人の意見が集まり、分類されることで改めて気づく事や見えてくるものたくさんある。
さらに「畠山鐵工所の採用担当になったらどうやって学生にPRするか?」というお題でグループ同士でプレゼンテーション対決。就職活動を控えた学生も多く、真剣な意見がたくさん見られた。
午後3時30分、最後に、参加した学生一人ひとりに、参加認定証を授与。これで今回の『仕事体験ツアー』は終了。今回の『仕事体験ツアー』での経験がこれから就職する学生達にとって何らかの糧になることは間違いないだろう。