半導体製造・検査、精密加工の敵となる微振動を取り除く除振台メーカー
株式会社昭和サイエンス
医学と工学の融合により、医療の現場に新たな価値を生み出していく
アルケア株式会社
顧客の声に応え、大気圧から超高真空までを1台で計測できる真空計を開発
東京電子株式会社
世界シェア100%を実現した1マイクロメートル単位の超薄型めっき技術
深中メッキ工業株式会社
時代の先を読み、画期的な機能性塗料を次々に開発
太洋塗料株式会社
生産ラインの自動化に必要な、絶対位置を出力する磁歪式センサーメーカー
エムティエスセンサーテクノロジー株式会社
サブミクロン単位の精度で計測・加工する技術力で人工衛星用の製品も開発
株式会社三鷹精工
光学技術で最先端の特殊な研究ニーズに応える実験装置メーカー
株式会社フォトサイエンス
独自技術を過信せず、次代のめっき業を模索する
株式会社特殊鍍金化工所
世界最大級望遠鏡の制御から調剤薬局のはかりまで
新光電子株式会社
少量多品種のレンズフィルター加工でオンリーワン
株式会社三星光機製作所
未来のパソコンに必要な光インターコネクションのトップ企業
先端フォトニクス 株式会社
独自技術で世界をリードする土木計測のエキスパート
坂田電機 株式会社
伝統が築いた技術力はダイヤモンドの輝き
株式会社 東京ダイヤモンド工具製作所
光学産業の技術革新で未来に光を
株式会社 東亜理化学研究所
ニーズに応え続けることで向上していった技術力
株式会社 壽屋
ひらめきから創造される、誰も見たことのない新製品
株式会社 ミラック光学
インテリアからテーマパークまで、世界中を照らす装飾照明のパイオニア
トキ・コーポレーション 株式会社
太陽電池評価機開発の最前線
英弘精機 株式会社
巨大橋梁を支え抜く町工場のボルト
株式会社 古山鉄工所
高い技術力と責任感をもって社会を支えるシステムを構築する
株式会社 田原電機製作所
2010年2月10日おかげさまで創立50周年を迎えました
金属技研株式会社
太陽電池評価装置のパイオニアとして確固たるポジションを築く
分光計器株式会社
世界トップクラスの光技術者として大きく飛躍する夢を拓く
山下電装株式会社
失敗を恐れない。その経験と精神が次代を担う新技術を生み出す。
株式会社 ベン
アイメックスは「ビーズミルのパイオニア」としての地位をひた走る
アイメックス株式会社
科学技術および産業分野で
世界トップクラス
理学メカトロニクス株式会社
人と水の健やかな関係づくりを目指して
株式会社 ウェルシィ
「消えない信頼」を刻み続けること
東京彫刻工業株式会社
プロフェッショナルの集合体によるオーケストラのような会社に
株式会社 メトロール
エアリークテスターのリーディングカンパニー
株式会社 コスモ計器
装置のトータルサプライヤー
ランテクニカルサービス株式会社
インパルス試験機のパイオニア
株式会社 電子制御国際
ブランドは、どのようなことにも対応できる技術とそれを証明できる品質保証体制
多摩冶金株式会社
日本テクノの3大技術が
水の夢・科学の夢を現実にする
日本テクノ株式会社
観測から防護まで’雷’に関する
世界で唯一の総合企業
株式会社 サンコーシヤ
大成技研の挑戦は、世界標準となるための拠点づくり・仲間づくりを目指す
大成技研株式会社
井口機工製作所が、ついに海外への販路開拓を始める!
株式会社 井口機工製作所
常に新しい時代の夢の実現に挑戦!合成光学結晶の技術。
応用光研工業株式会社
金属精密加工に携わって半世紀の経験と技術が可能性を実現
株式会社 塩野製作所
次代のジャパンクオリティを切り拓く
株式会社 エイチ・エー・ティー
常に新しい技術への挑戦
アリオス株式会社
世界一の対応力を誇るエネルギー変換技術のプロ集団
坂口電熱株式会社
ニッチ市場の熱処理技術でナンバーワン企業を目指す
株式会社サーマル
タッチパネルの未来は、世界の未来!
株式会社 タッチパネル研究所
オンリーワン企業をめざすためには、独自の技術が必要
三益株式会社
フェムト秒レーザーのパイオニア!
サイバーレーザー株式会社
精密切削の
プロフェッショナル集団
堀越精機株式会社
特殊分野「蛍光体」から飛躍
根本特殊化学株式会社
機械の目が秘める可能性
株式会社 テクノス
脱・下請け、世界制覇を目指して
株式会社 大和テクノシステムズ
世界から信頼される製品作り
株式会社 テムテック研究所
糖度・濃度計の最先端企業
株式会社 アタゴ
素材の開発・製造・製品まで特殊銅合金のスペシャリスト
大和合金株式会社
ナノテク業界の
オピニオンリーダー
株式会社 エリオニクス
世界が頼る電子ビーム
&レーザー溶接加工!
東成エレクトロビーム株式会社

時代の先を読み、画期的な機能性塗料を次々に開発


将来のニーズを捉え、水系+無機の塗料を先行して研究開発。傷付きにくく汚れの落ちやすい塗料などを続々と生み出す

太洋塗料株式会社

台所の流し裏に塗って結露を防ぐ塗料、速度制限などの標識を道路に描く専用の塗料、傷付きにくく表面に付着した油汚れ等を落としやすい塗料、黒色でも太陽光の60%以上を反射できる塗料といったように、いくつもの画期的な機能を持つ塗料を生み出してきた企業がある。同社はなぜこれほど多くの新製品を開発することができたのか、そこで求められるのはどのような人材なのだろうか。


価格競争を避け、早々に付加価値を発揮できる機能性塗料に注力

代表取締役 森井良一 さん

先を読んだ手を打っていくことで、60年にわたって事業を継続してきた会社がある。機能性塗料の開発・製造を手掛ける太洋塗料株式会社だ。


同社創業者の松本十九氏は、日本塗料工業会の初代会長として塗料産業の発展に貢献した人物。ただ塗料産業に参入する企業が増え始め、次第に同社を取り巻く環境は厳しいものになっていった。そこで50年ほども前に、早々と一般塗料に見切りをつけ、付加価値を発揮できる機能性塗料に軸足を移したのだ。


「国内初の結露防止塗料を作ったのは当社です。台所の流しの裏側に水滴が付いてしまうので、どうにかしてほしいと頼まれました。ただ、常に結露しているわけではないのです。結露を防がなくても、一時的に水分を吸収する塗膜があれば良いのではないかと考えました。

開発した結露防止塗料は、8割ほどの市場シェアがありました。それが当社初の機能性塗料だったのです」と同社代表取締役の森井良一氏は説明する。


ほかにも、例えばセンターラインや速度制限などを道路に描く白線。ここでも同社の機能性塗料が使われている。


「都内の路面塗装に使われているのは、ホットメルトという粉末状の塗料です。加熱することで粉末が液状になり、道路に塗装すると冷えますから、すぐ固体に変わります。工事後すぐに自動車が通れるようになるという利点があり、急速に普及しました」(森井氏)


水系+無機の塗料をいち早く開発することで、将来のニーズに備える





結露防止塗料や路面標示用塗料以外にも、さまざまな機能性塗料を生み出してきた太洋塗料。現在の製品出荷状況を見ると、路面標示用塗料、工場用塗料、それに建築・構造物関係の塗料という三つの柱で同社の事業は成り立っている。


塗料メーカーとしての同社の特徴は、ほとんどの塗料が水系という点。塗料メーカーの多くは石油系溶剤を使って材料を混ぜ合わせているが、揮発性有機化合物(VOC)が含まれているため、スモッグの要因になりかねない。そこで大気汚染防止法が改正され、2006年からVOCの排出が規制されるようになったが、太洋塗料は既に20年前から石油系溶剤の問題点を意識。水系の塗料開発に注力してきた。また10年前からは、ケイ素を用いて有機と無機を組み合わせた塗料、さらには100%無機の塗料開発にも乗り出している。


「お客様のニーズを伺って、その中から当社の開発できる製品を提供するのが基本的な考え方です。けれど、これから起きるはずのニーズやシーズ(種)を捉えて、研究開発しておくことも大切です。機会がやってこないと売れませんが、準備を整えておかないと、いざという時に対応できませんから」(森井氏)


時代を先読みした同社の取り組みは実を結びつつある。2011年8月には、三菱マテリアル建材株式会社との提携を発表。太洋塗料の水系無機塗料を塗布した内装用化粧板の製造・販売を開始した。


水系無機塗料を塗ることで、この化粧板には傷が付きにくくなる。超親水性を有していることから、水性・油性のインクや油汚れがついても、水拭きで簡単に拭き取れるという利点がある。


森井氏が期待を込める新製品はこれだけではない。11年5月に発売した水性高日射反射率塗料「SLリフレコート」は11月の大田区新技術・新製品コンテストで“おおたECO推進賞”を受賞。黒色などの濃色系の塗料は太陽光を吸収しやすいが、SLリフレコートは太陽光の60%以上を反射する。結果、日差しの強い日であっても熱くならず、建材に使う遮熱塗料として注目されるようになっている。


技術者教育のために意識しているのは「自由にやらせる」こと


このように続々と注目の新製品を生み出してきている太洋塗料が、技術者の育成のために意識しているのは自由に仕事をやってもらうこと。技術者の成長にとって一番大切なのは失敗であると考え、社員には自由に考えさせてモノづくりを任せている。


また同社で活躍するためには、感性が欠かせない。それは、塗料の開発は材料の配合が決め手になるからだ。


「料理と一緒です。同じ素材でも、作る人によって味が違います。すべては配合を考える人次第。感性のある人が上手く組み合わせてくれれば画期的な製品ができます。化学的な知識はある程度は必要ですが、基礎的なところだけ学んでいれば大丈夫です」(森井氏)


先輩メッセージ

「以前よりもよくなった」という利用者からの生の声が何よりのやりがい


神山さん

技術課長
神山さん


――女性技術者ということで注目される機会が多いのではないでしょうか。

塗料業界は、全体的に女性がすごく少ない業界です。その中で女性の私が働いていることは良い方向に働いていまして、お客様のところに伺っても、すぐに顔と名前を覚えていただけます。

当社は女性でも男性社員と公平に扱ってくれますし、2人の子供を出産したのですが、2回ともきちんと育児休暇を利用できました。女性が働く上で、恵まれた環境だと思います。


――現在はどのようなお仕事を?

今は7件以上のプロジェクトを並行して動かしています。近いところでは、自分のかかわった濃色系の遮熱塗料を展示会に出しますので、その準備を進めています。

当社は大きな会社ではありませんが、その分、お客様から具体的にご依頼いただいて、実際に商品を納めてご利用いただくところまでかかわることができます。面白いですし、やりがいはありますね。

例えば、群馬県高崎市の名産として知られているだるまですが、以前はだるまの赤色を塗るのに石油由来の溶剤を使っていました。ところが消防署から、可燃性が高いのでその塗料の使用を止めるように指導があったのです。そこで当社に依頼がありまして、水系の塗料を発注いただくようになりました。当社の水系塗料を使われるようになったところ、実際にだるまの色塗りを担当されている農家の方などから「以前よりも仕上がりがよくなったよ」という声をいただきました。使っている方の生の声でお褒めいただけたので、非常にうれしかったです。


――どのような若手社員と一緒に働きたいと思われますか?

モノづくりが好きなことですね。その気持ちを大事にしている人に来てほしいです。私自身、若手の仕事を見ていて「そのやり方では上手くいかないのでは」と感じる時もありますが、できるだけ口を出さずに楽しい気持ちのまま、仕事に取り組めるように気を配っています。

また、当社は年齢の高い社員が多いのですが、何でも自由に発言できる雰囲気があります。ですから、物怖じせずに自分の意見を言えることが必要でしょうね。「自分は若いから」と遠慮していては、自分らしさが消えてしまいますから。

ただ、年配の社員とやり合うには、自分の仕事に対して責任感を持っていなければいけません。私も81歳の社長とよく技術的な問題で討論になることがありますが、そうした本気の意見交換があっての商品開発です。周りの社員は「ケンカしているのでは」と思っているようですが(笑)、社長から「お前がそう言うならやってみようか」と言ってもらえた時には充実感があります。


――最後に、読者に向けたアドバイスなどありましたら。

自分自身をよく知ることが大事だと思います。無理をしていては続きませんから。自分に合っている仕事を見つけて、採用試験を受けるようにしてください。会社のブランドだけに惹かれて就職先として意識しているようでは、いずれどこかで無理が出てしまうはずです。

私は塗料が好きだったから当社に入社したわけではありません。でも化学を学んでいましたから、「技術的な仕事に就きたい」と思いながら会社を探すうちに、たまたまご縁があったのが当社でした。大きな会社ではありませんが、伸び伸びと働けていますから、この会社を選んで良かったと思っています。




取扱商品数が多い分、営業時にも知識が必要


木曽さん


営業
木曽さん


――どのような縁から貴社への就職を意識されるようになったのでしょうか?

自分は元々、建築を勉強していまして、専門性を活かせる会社で働きたいと考えていました。就職活動の際に、大田区主催の合同企業説明会イベント「ヤングジョブクリエイション」に参加しまして、いろいろな企業を見学する中で、「自分のやってきたことを一番活かせるのが太洋塗料ではないだろうか」と感じました。そんな経緯から、太洋塗料で働きたいと考えるようになりました。


――現在は営業を担当されているそうですね。

当社にはさまざまな商品がありますので、まだ覚えている最中です。でも、覚えた商品の中から、お客様のニーズに合った商品を提案したり、販売協力いただける会社さんに新商品のアピールをしたりといった仕事を担当しています。お客様先では、できるだけ相手のニーズを拾えるように努力しています。

だいたい8時30分ごろに出社してきて、朝礼・事務処理の後にお客様先を1日に3〜4社程度訪問して、社内に戻って事務仕事をし、定時の17時10分ごろに帰る、というのが一般的な1日のスケジュールです。

がんばって知識を身に付けようとしているところではありますが、やはりお客様とのコミュニケーションは難しいですね。入社して10カ月になりますが、知識がまだ足りていないと感じる時が今でもあります。

まだ努力中の身ではありますが、塗料をお使いいただくエンドユーザーのお客様から「この塗料はいいね」「こういう塗料は作るのがすごく難しいはずだけど、よく作れたね」と評価いただけることがあります。当社の社名が知られるようになっていくのを感じますし、そういう時にやりがいを感じますよね。


――貴社は平均年齢が高いようですが、その点についてどう思われていますか?

仕事をする上で、年齢は関係ないと思っています。むしろ年配の先輩社員が多いので、「こういう時にはどうしたらいいか」と対応の仕方を教えてもらっています。自分の中で糧になっていると感じますね。


――読者の方に伝えたいメッセージなどありましたら。

自分自身もそうですが、人脈を広げていってほしいです。

最近の学生さんを見ていると、コミュニケーションが取れていない人が多いのではないかと感じることがあります。いろいろな人と話をする中で、自分の考え方を見出していってほしいのです。

就職活動は就職することがゴールかもしれませんが、人生にはその先もあります。できるだけいろいろな会社の社員さんと話をして、人脈を広げてコミュニケーション能力を磨くようにしてほしいです。